吉田輝星とか野村、万波とかの2018年ドラフト組が最近活躍してるみたいだけど、アマチュアの時はどんな選手だったの?
この記事でわかること
- 2018年ドラフト組とは
- 吉田輝星は、どんな評価だったのか
- 野村祐希は、どんな評価だったのか
- 生田目翼は、どんな評価だったのか
- 万波中正は、どんな評価だったのか
- 柿木蓮は、どんな評価だったのか
- 田宮裕涼は、どんな評価だったのか
- 福田俊は、どんな評価だったのか
- 2018年ドラフト候補だった、そのほかのファイターズ選手
- 2018年ドラフト候補だった、主な2022年ドラフト候補たち
結論から言うと・・・
結論
- 甲子園のスター達を多く指名したミーハードラフト!?
- 吉田輝星: 甲子園のスター 日本球界の金の卵 将来の先発ローテーション候補
- 野村祐希: 高校通算58本塁打 天性の長打力に期待 投手から野手へ挑む守備は未知
- 生田目翼: 大学時は最速155キロの剛腕 肩の故障が気掛かり 先発向き
- 万波中世: 規格外の飛距離を持った未完の大器 確実性には欠ける 肩の強さも魅力
- 柿木蓮 : 甲子園優勝投手 完成度が高い世代トップクラスのゲームメイク能力
- 田宮裕涼: 総合力の高い捕手 守備と強肩が魅力
- 福田俊 : 勝負度胸があるリリーフ向きか 宮西の後釜?
- 佐藤龍世、鈴木健矢、今川優馬、水野達稀、上川畑大悟、速水隆成
- 山田健太、蛭間拓哉、菊地吏玖、田中幹也、矢澤宏太
では、このような結論になった中身を詳しく見ていきましょう。
2018年ドラフト組とは
ポイント
甲子園のスター達を多く指名したミーハードラフト!?
まずは2018年ファイターズはどんな指名をしたのか振り返ってみましょう。
2018年ドラフト
- 1位入札抽選 根尾 昂 大阪桐蔭高校 投手・内野手・外野手 (抽選外れ 中日が交渉権獲得)
- 1位指名 吉田 輝星 金足農業高校 投手
- 2位指名 野村 祐希 花咲徳栄高校 投手・内野手・外野手 (全体19番目指名)
- 3位指名 生田目 翼 日本通運 投手 (全体30番目指名)
- 4位指名 万波 中世 横浜高校 投手・外野手 (全体43番目指名)
- 5位指名 柿木 蓮 大阪桐蔭高校 投手 (全体54番目指名)
- 6位指名 田宮 裕涼 成田高校 捕手 (全体67番目指名)
- 7位指名 福田 俊 星槎道都大学 投手 (全体77番目指名)
- 育成1位指名 海老原 一佳 富山GRNサンダーバーズ 外野手 (全体89番目指名)
当時注目されていた選手は、高校BIG3の野手三人。根尾昂(中日1位)、藤原恭大(ロッテ1位)、小園海斗(広島1位)。
東洋大の150キロ右腕トリオの上茶谷大河(DeNA1位)、甲斐野央(ソフトバンク1位)、梅津晃大(中日2位)。
日体大のダブルエース 松本航(西武1位)、東妻勇輔(ロッテ2位)。
立命館大 辰巳涼介(楽天1位)。大阪ガス 近本光司(阪神1位)。等々がいました。
その中に高校No.1投手、甲子園のスターとして吉田輝星も名を連ねていました。
当時はそこまで注目をされていなかった選手の中でも、聖心ウルスラ高校 戸郷翔征(読売)、高岡商業高校 山田龍聖(読売)、
習志野高校 古谷拓郎(ロッテ)、延岡学園高校 小幡竜平(阪神)、国際武道大学 伊藤将司(阪神)等が居ました。
吉田輝星は、どんな評価だったのか
ポイント
甲子園のスター 日本球界の金の卵 将来の先発ローテーション候補
言わずと知れた「金農旋風」を巻き起こした中心人物。甲子園準優勝投手であり、甲子園のスター。
世代最高投手に躍り出た豪腕右腕。全盛期の藤川球児を彷彿とさせる火の玉ストレートは対戦相手も「伸び方がハンパない」と驚くほどでした。
甲子園前は、「プロ注目右腕」との評価で、決して「世代最高」の評価ではありませんでした。
進路も甲子園前時点では「大学進学」が既定路線でした。
しかし、地方大会を勝ち抜き、甲子園では全6試合に先発。4試合連続二桁奪三振でファンの心を掴みました。
横浜高校、日大三高と優勝候補を撃破して、決勝の大阪桐蔭戦へ進み、この快進撃で「金農旋風」を巻き起こしたのです。
甲子園で活躍したことにより、高校日本代表に選ばれ、アジア大会を経験し、プロ志望の選手達に囲まれる中で心境に変化が起き、
最終的には「プロ」を目指すこととなります。
プロでは「数年後には先発ローテーションの一角を任せれる。」との評価でした。
2018年の甲子園は第100回記念大会でした。この時の対戦で横浜高校戦で万波選手(5打数2安打1得点)と、
大阪桐蔭高校戦で柿木選手(9回5安打2失点完投、吉田輝星選手は5回12安打12失点)と対戦しています。
野村祐希は、どんな評価だったのか
ポイント
高校通算58本塁打 天性の長打力に期待 投手から野手へ挑む守備は未知
2017年夏の甲子園大会優勝メンバー(四番一塁手として出場)、2018年チームのエースで四番。背番号1。
2018年も地方大会を勝ち進み甲子園に出場、2回戦横浜高校戦で敗退しました。
しかし、2試合で2本の本塁打を放っています。
この時の横浜高校には万波選手が在籍していました。
高校通算58本塁打の長打力が評価され打者としてプロ入りしましたが、当初は投手としての能力や評価の方が上でした。
2018年の地方大会でも投手として全6試合中5試合に登板。
計31回を投げて失点4の防御率0.58、奪三振30と素晴らしい成績を残しています。
打撃も2年生ながら四番を務め甲子園優勝を果たし、長打力が注目を集めていた右の大砲候補でしたが、打率も高く巧打も評価されていました。
生田目翼は、どんな評価だったのか
ポイント
大学時は最速155キロの剛腕 肩の故障が気掛かり 先発向き
大学時代に記録された155km /hの速球。その数字だけでも注目されるだけの潜在能力の高さがうかがえます。
その大学時代、肩・肘を痛め、その影響もありドラフトは指名漏れ。社会人に進むこととなりました。
日本通運に進み、元ファイターズ選手の選手兼任コーチ武田久さんの元で課題の制球力向上を果たし、
球速も大学時代の最速近く150km /h超まで回復し、社会人でも一二を争う実力を身につけました。
元ファイターズ選手の武田久さんに師事するというところからもファイターズと縁があったのでしょう。
万波中正は、どんな評価だったのか
ポイント
規格外の飛距離を持った未完の大器 確実性には欠ける 肩の強さも魅力
身体能力が高く、投手としては140km /h超、打撃もその飛距離は目を見張るものがありました。
横浜高校という強豪校の中でも早くからその潜在能力に注目が集まっていました。
中学時代は陸上部に所属し、全国大会の出場経験もあります。
チーム一の努力家でムードメーカー。投手としての評価も高い選手でした。
万波中世×野村祐希
柿木蓮は、どんな評価だったのか
ポイント
甲子園優勝投手 完成度が高い世代トップクラスのゲームメイク能力
2018年春、夏連覇を果たした大阪桐蔭高校のエース。甲子園では最速151km /hをマーク。
その完成度は世代トップクラス。ゲームメーク能力も優れたものをみせていました。
U-18日本代表にも選ばれ、ドラフト1位候補と言われていた時期もありました。
根尾選手(中日)、藤原選手(ロッテ)、横川選手(読売)とは高校の同級生です。
根尾選手、藤原選手、柿木選手の三人で『同一高校同年ドラフト一位トリオとなるか』と言われていました。
田宮裕涼は、どんな評価だったのか
ポイント
総合力の高い捕手 守備と強肩が魅力
正捕手で中軸を打ち、主将も務めるチームの大黒柱。
身のこなしもよく、守備の将来性を高く評価されていました。
打撃も対応力が高く柔らかいバッティングが評価されていました。
福田俊は、どんな評価だったのか
ポイント
勝負度胸があるリリーフ向きか 宮西の後釜?
北海道屈指の左腕、そのクロスファイアは投げっぷりの良さが魅力と評価されていました。
明治神宮大会では初戦に4安打完封勝利を挙げ、北海道勢初の決勝へチームを導きました。
2018年ドラフト候補だった、そのほかのファイターズ選手
2018年ドラフト候補だった選手達の中には、2022年現在ファイターズの選手として活躍している選手達もいます。
それは、以下の6選手となります。
- 佐藤龍世 2018年埼玉西武ライオンズ ドラフト7位指名
- 鈴木健矢 2019年北海道日本ハムファイターズ ドラフト4位指名
- 今川優馬 2020年北海道日本ハムファイターズ ドラフト6位指名
- 水野達稀 2021年北海道日本ハムファイターズ ドラフト3位指名
- 上川畑大悟 2021年北海道日本ハムファイターズ ドラフト9位指名
- 速水隆成 2021年北海道日本ハムファイターズ ドラフト育成位指名
佐藤龍世選手は、富士大学で3年春には首位打者と本塁打王を獲得し、埼玉西武ライオンズからドラフト7位指名を受けました。
2021年にトレードで北海道日本ハムファイターズへ入団しています。
鈴木健矢選手は、J X-ENEOSに在籍しており、サイドハンドで投球術を評価されていましたが2018年は指名されませんでした。
今川優馬選手は、東海大北海道に在籍しており、4年春のリーグ戦で5本塁打の新記録と首位打者の2冠を獲り、
ドラフト候補に急浮上した存在でした。プロ志望届は提出していましたが、指名はされずJFE東日本に入社しました。
水野達稀選手は、丸亀城西高校に在籍しており、甲子園に出場しましたが、
高校通算27本塁打の打撃を甲子園ではアピールすることはできずJR四国に入社しました。
上川畑大悟選手は、日本大学に在籍しており、守備はこの頃から即戦力との評価されていました。
シュアな打撃で一定の評価はされていましたがNTT東日本に入社しました。
速水隆成選手は、BCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスに在籍しており、当時の年齢は21歳。
打撃が急成長を遂げた年で捕手に本格挑戦して潜在能力は評価されていましたが、指名はされませんでした。
佐藤選手、今川選手、上川畑選手、福田選手は同学年。
水野選手、吉田選手、野村選手、万波選手、柿木選手、田宮選手は同学年となります。
2018年ドラフト候補だった、主な2022年ドラフト候補たち
2018年ドラフト候補だった選手達の中には、今年、2022年の有力なドラフト候補者となっている選手がいます。
ここでは以下の5選手を紹介します。
- 山田健太 愛知県出身 大阪桐蔭高校 ー 立教大学 内野手(主に二塁手)
- 蛭間拓哉 群馬県出身 浦和学院高校 ー 早稲田大学 外野手(主に右翼手)
- 菊地吏玖 北海道出身 札幌大谷高校 ー 専修大学 投手
- 田中幹也 神奈川県出身 東海大菅生高校 ー 亜細亜大学 内野手(主に遊撃手)
- 矢澤宏太 東京都出身 藤嶺藤沢高校 ー 日本体育大学 投手・外野手(主に右翼手) 二刀流
山田選手は、大阪桐蔭高校出身で柿木投手、根尾選手、藤原選手、横川投手等と一緒に甲子園優勝を経験しています。
打撃は一発もあればしぶとさもある勝負強い打者です。
現在は立教大学で実力を磨き、今年の内野手のドラフト候補の中では一二を争う評価を得ています。
蛭間選手は、浦和学院高校出身で2018年の甲子園にも出場して、準々決勝で大阪桐蔭高校に敗れています。
広い守備範囲に強肩を兼ね備え、U -18の日本代表にも選ばれてました。打撃は長打力と巧さを兼ね備えた左の強打者でした。
現在は早稲田大学の主砲となり、広角に打ち分ける長距離砲として外野手のドラフト候補の中でトップクラスの評価を得ています。
西武の渡辺勇太朗投手とは同じ高校の同級生です。
菊地投手は、道内の投手としてはトップを走ってました。しかし、肩の違和感を抱える時期もありながらも豪快な打撃などでチームを牽引しました。
現在は専修大学のエースとなり、最速151km /hのストレートに安定した制球力で本格派右腕として高い評価を得ています。
田中選手は、遊撃手としての守備の評価が高く、「忍者」というニックネームを付けられていました。
現在では亜細亜大学の正遊撃手となり、小柄な体格ながら高い守備力と俊足好打を兼ね備えており評価が高い存在となっています。
潰瘍性大腸炎を患っており、その点は気掛かりながら復帰すれば上位指名の可能性は高いでしょう。
矢澤投手は、神奈川のドクターKとして強烈なインパクトを与えましたが、足も早く長打力もあり、投打両面で強く可能性を感じさせる選手でした。
現在は日本体育大学で投手としても野手としても評価が高く、今年一番人気になる確率が最も高い選手となっています。
イメージとしては、投げては大野雄大投手(中日)、打っては吉田正尚選手(オリックス)と言う感じでしょうか。
まとめ
それでは、まとめです。
今までの内容をもう一度振り返ってみましょう。
結論
- 甲子園のスター達を多く指名したミーハードラフト!?
- 吉田輝星: 甲子園のスター 日本球界の金の卵 将来の先発ローテーション候補
- 野村祐希: 高校通算58本塁打 天性の長打力に期待 投手から野手へ挑む守備は未知
- 生田目翼: 大学時は最速155キロの剛腕 肩の故障が気掛かり 先発向き
- 万波中世: 規格外の飛距離を持った未完の大器 確実性には欠ける 肩の強さも魅力
- 柿木蓮 : 甲子園優勝投手 完成度が高い世代トップクラスのゲームメイク能力
- 田宮裕涼: 総合力の高い捕手 守備と強肩が魅力
- 福田俊 : 勝負度胸があるリリーフ向きか 宮西の後釜?
- 佐藤龍世、鈴木健矢、今川優馬、水野達稀、上川畑大悟、速水隆成
- 山田健太、蛭間拓哉、菊地吏玖、田中幹也、矢澤宏太
と言う結論でした。
2018年のファイターズのドラフトはドラフト会議終了直後から評価の高い指名でした。
1位入札で根尾選手をクジで外したのにも関わらず、補強ポイントにあう甲子園のスター達を多くふくんだ指名となりました。
ドラフトファンの間からも評価が高く、特に2位指名の野村祐希選手、4位指名の万波中世選手は会心の指名と評価されていました。
その年の甲子園の優勝投手と準優勝投手が同じチームに指名されるという話題性も大きいものでした。
この年の7名は、2022年全員BIG組で出場することができました。
ファイターズとして育成ドラフトで初めて指名された海老原一佳選手は残念ながら退団されました。
しかし、本指名の選手が4年目となった現在でも欠けることなく全員現役。
皆ある一定程度評価されていて、多くが主力になることを期待されている現状は、大成功と言って過言ではないでしょう。
今後、吉田輝星選手がリリーフの勝ちパターンに収まるか、先発ローテーションの一角となり大活躍するのか。
野村祐希選手が4番打者となり、新球場で大暴れするのか。
生田目翼選手が先発ローテーションに食い込んでくるのか。
万波中世選手がホームラン王争いをするくらいの大打者となるのか。
柿木蓮選手が勝利の方程式に入ってくるのか。
田宮裕涼選手が次代の正捕手となるのか。
福田俊選手が宮西選手の後釜として左のリリーフエースとなるのか。
期待がまだまだ膨らみます。皆大成して欲しい。
また、2022年ドラフトでは吉田、野村、万波、柿木、田宮の5選手と同学年の面々が大卒新人としてNPBに入ってきます。
私としては、山田健太選手の指名を期待しています。彼らとも切磋琢磨して貰って新球場で大暴れを期待しましょう。