
松本剛選手って、タイトル取れそうなの?大丈夫かな?
北海道日本ハムファイターズの今シーズンも残すところ31試合となりました。
そろそろシーズンも終盤にさしかかり、チームは順位を。個人は各タイトルをより一層意識する戦いとなります。
ファイターズの選手の中で個人タイトルを狙える選手は、防御率のタイトルの加藤貴之選手。首位打者と最多安打の松本剛選手。
今回は、松本剛選手のタイトルについて調べてみました。
まずは結論から。結論は以下のようになりました。
結論
- 出場を続けられれば首位打者のタイトル獲得は固い
- 最多安打のタイトルは条件が厳しい
では、その内容を見てみましょう。
規定打席、打席数について
松本剛選手は、現在357打席で規定打席の443打席まで、あと86打席となっています。
443打席(規定打席数) ー 357打席 = 86打席
これは残り試合で1試合当たり2.77打席で到達する数字です。
86打席 / 31試合 = 2.77打席/試合
現在は、89試合に出場して357打席ですので、一試合あたり4.01打席となっています。
怪我の状態を考慮してもある程度余裕を持って達成可能な数字です。
しかし、最多安打のタイトルも狙うとなるとできるだけ打席数が多い方がチャンスが広がります。
ここで、残り試合数とこれまでの一試合あたりの打席数を掛けて、これから可能な総打席数を算出すると125打席立てることになります。
31試合 * 4.01打席/試合 = 125打席
現在の打席数とこの125打席を足すと482打席となります。
125打席 + 357打席 = 482打席
規定打席より40打席ほど多く立てる計算になります。

首位打者のタイトルについて
まずは首位打者についてですが、タイトルを争う相手選手はオリックスバファローズの吉田正尚選手です。
8月22日現在、松本剛選手は打率.356。吉田正尚選手は打率.316。
残り試合は、北海道日本ハムファイターズが31試合。オリックスバファローズが29試合。
打率を上げるには打席数は少ない方が有利と考えられますので、規定打席ギリギリの数字で比較してみます。
では、まずは相手となる吉田正尚選手の成績を考えてみましょう。
吉田正尚選手の現在の打席数は382打席、打数は310打数です。
打席は規定打席の443打席。打数は、これまでの打席数と打数の割合が以下のような計算式で算出されるので、その数字の360打数を採用します。
310打数 / 382打席 = 81.2%
443打席(規定打席数) ー 382打席 = 61打席
61打席 * 81.2% = 50打数
310打数 + 50打数 = 360打数
これから必要な安打数(A) | 打率 (最終結果) | (A)を達成するのに必要な打率 | |
打率を現状維持とする場合 | 16安打 | .317 | .323 |
.320以上まで上げる場合 | 17安打 | .320 | .343 |
.330以上まで上げる場合 | 21安打 | .331 | .424 |
.340以上まで上げる場合 | 25安打 | .342 | .505 |
上の表を見ると調子が良くても.331までが限界かと思われます。
では、松本剛選手の場合を考えてみましょう。
松本剛選手の場合は、前項で挙げたように規定打席までは86打席必要です。
松本剛選手の場合も吉田正尚選手の場合と条件を揃えて、打席数は443打席で。
打数は、これまでの打席数と打数の割合が以下のような計算式で算出されるので、その数字の401打数を採用します。
323打数 / 357打席 = 90.5%
443打席(規定打席数) ー 357打席 = 86打席
86打席 * 90.5% = 78打数
323打数 + 78打数 = 401打数
これから必要な安打数(A) | 打率 (最終結果) | (A)を達成するのに必要な打率 | |
.320程度まで下がる場合 | 14安打 | .322 | .180 |
.330程度まで下がる場合 | 18安打 | .332 | .231 |
.340程度まで下がる場合 | 22安打 | .342 | .283 |
打率を現状維持とする場合 | 28安打 | .357 | .360 |
4月の絶好調時の打率を記録した場合 | 33安打 | .369 | .424 |
以上から、吉田正尚選手は上限が.331までと考えると、松本剛選手は残り18安打すればそれを上回る計算になります。
8月の月間打率は.368を記録していますので、それを維持すれば問題なく首位打者のタイトルは取れそうです。
また、不調時の月間打率は、6月の.272なので同程度まで落ちたとしても21安打、打率.339となります。
これから出場できない事態にならない限り、首位打者のタイトルは固そうです。

最多安打のタイトルについて
では次に最多安打のタイトルはどうでしょう。
タイトルを争う相手選手は東北楽天ゴールデンイーグルスの島内宏明選手です。
8月22日現在、松本剛選手は115安打。島内宏明選手は120安打。
5安打差。追いつけそうな数字ですが、どうでしょうか。
残り試合は、北海道日本ハムファイターズが31試合。東北楽天ゴールデンイーグルスが34試合。
より多くの安打を打つには打席数は多い方が有利と考えられますので、今までの成績から予想される打席数の数字で比較してみます。
では、まずは相手となる島内宏明選手の成績を考えてみましょう。
島内宏明選手の現在の打席数は466打席、打数は407打数、出場試合数は108試合です。
打席数と打数は、【残り試合数】と【これまでの打席数と打数の割合】から以下のような計算式で算出されます。
そこから導き出した『 残り打席数147打席、129打数 』を採用します。
407打数 / 466打席 = 87.3%
466打席 / 108試合 = 4.31打席/試合
34試合 * 4.31打席/試合 = 147打席
147打席 * 87.3% = 129打数
これから積み重ねる安打数(A) | 総安打数 | (A)の安打数を打つのに必要な打率 | |
4月の不調時の打率で安打を重ねた場合 | 30安打 | 150安打 | .233 |
打率を現状維持とする場合 | 42安打 | 162安打 | .326 |
3月の好調時の打率で安打を重ねた場合 | 48安打 | 168安打 | .372 |
上の表を見ると、島内宏明選手は7月頃から好調なので42安打以上は積み重ねてきそうです。
160安打以上にはなるでしょう。
では、松本剛選手の場合を考えてみましょう。
松本剛選手の場合は、前々項で挙げたように試合数から残りの打席数を算出すると125打席ですが、改めて算出します。
松本剛選手の現在の打席数は357打席、打数は323打数、出場試合数は89試合です。
打席数と打数は、【残り試合数】と【これまでの打席数と打数の割合】から以下のような計算式で算出されます。
そこから導き出した『 残り打席数125打席、114打数 』を採用します。
323打数 / 357打席 = 90.5%
357打席 / 89試合 = 4.01打席/試合
31試合 * 4.01打席/試合 = 125打席
125打席 * 90.5% = 114打数
これから積み重ねる安打数(A) | 総安打数 | (A)の安打数を打つのに必要な打率 | |
6月の不調時の打率で安打を重ねた場合 | 31安打 | 146安打 | .272 |
150安打を達成するには | 35安打 | 150安打 | .307 |
打率を現状維持とする場合 | 41安打 | 156安打 | .360 |
160安打を達成するには | 45安打 | 160安打 | .395 |
4月の好調時の打率で安打を重ねた場合 | 49安打 | 164安打 | .430 |
以上から、島内宏明選手は7月以降好調なので現状維持の成績で安打を積み重ねると考えると160安打は超えてきそうです。
松本剛選手は160安打を達成するにはフル出場を続けて打席に多く立ち、.395以上の打率を残さなければなりません。
これはかなり厳しいと言わざる負えない状況です。
今後、島内宏明選手が何らかの理由で休養をとる状況にならなければ最多安打のタイトルは難しいでしょう。

まとめ
結論
- 出場を続けられれば首位打者のタイトル獲得は固い
- 最多安打のタイトルは条件が厳しい
結論は以上となりました。
最多安打のタイトル獲得へは非常に厳しい道のりですが、希望はあります。
首位打者のタイトルは、まだまだ油断はできませんが出場を続けることができればかなり高い確率で獲得することができそうです。
松本剛選手の初タイトル。大きな勲章です。
大いに期待して待ち望むこととしましょう。